2023/09/15 15:00

いつもご覧いただきありがとうございます
今回は semer のオリジナルキャッチでも使用している
オパールについてのお話です
10月の誕生石として人気のあるオパールですが
皆さんはオパールというとどんなイメージですか?
わたしは、パッと虹色を思い浮かべます
青・緑・赤・オレンジ・黄色など多彩な色が織り交ざった美しい輝きが
オパールの象徴的な特徴です

虹色の輝きを産み出す現象を『遊色効果』(プレイ・オブ・カラー)と言うのですが
遊色効果で現れる色合いは、二酸化ケイ素粒子(シリカ粒子)の大きさによって左右されます
これらの微小な粒子が、光がオパールに当たった際に光の波長を散乱し、特定の色を作り出すのです
粒子の大きさが揃っていると、特定の色だけが強調されて見え、そのオパールは単一の色合いを示します
一方、粒子の大きさにばらつきがある場合、さまざまな色の光が異なる角度から放射され、私たちの目に虹色として映るのです
つまり、オパールが異なる色を輝かせるのは、その内部のシリカ粒子の大きさのばらつきによって決まるという事ですね
このため、オパールは異なる角度から見るとさまざまな色合いを持ち、その美しさと神秘性が際立つのです

そんな美しい遊色効果を持つオパールですが、鉱物の中で唯一水分を含んでいる特別な存在なのです
この特性が、オパールの美しさと神秘性の秘密の一端を握っています
この特性が、オパールの美しさと神秘性の秘密の一端を握っています
オパールはシリカ(ケイ素)と水分からできています
この水分が、オパールを他の宝石とは異なる存在にしているんですね
一般的に、オパールの含水率は6%から10%程度ですが、時にはもっと高いものもあるとのこと
一般的に、オパールの含水率は6%から10%程度ですが、時にはもっと高いものもあるとのこと
この水分がオパールの内部構造と光学的特性に影響を与えることで、美しい輝きを生み出しています
水分を含むため、太陽光に長く当てていると中の水分が蒸発してしまい、美しい淡い色合いが失われてしまうことがあります
また、真夏の強い太陽光の下では、水分が急速に蒸発してしまう恐れもあります
太陽光が強く、湿度の低い乾燥した場所では使用を控えることをおすすめします
日本にはあまりそういった場所はないかと思いますが、中東やエジプトに行く際はご注意ください
ドライヤーの熱に長時間当てるといったこともお控えくださいね

そしてオパールには吸水性があるため
永く楽しむためには注意していただきたい点があります
semerで取り扱っているエチオピア産のオパールは、水分含有量がオパールの中でも多めです
そのため、乾燥に弱く吸水性も高くなっています
つけたままでの入浴などはお控えください
オパールが水に濡れてしまった時は拭き取ることが大切です
長く水に浸けてしまうと、場合によっては周りの水分を吸収することで色味が変わってしまう可能性もあります
柔らかく吸水性の高い布で、ある程度の水分を拭き取りましょう
あとはそのまま日の当たらない風通しの良い場所で自然乾燥させて下さい
また、オパールは硬度の低い柔らかい石なので
ゴシゴシ擦らず優しく扱っていただきますようお願い致します
自宅でお手入れする時は、汚れがひどくなければ乾いた柔らかい布で優しく撫でるように布を当てます
皮脂汚れを落としたい時は、中性洗剤をご使用ください
オパールは酸性・アルカリ性との相性が良くないので気をつけましょう

オパールは温度変化に弱く、繊細な一面を持っておりますが
取り扱いがそれほど難しいわけではありません
鉱物として唯一水分を含んでいたり、温かみのある遊色効果を持つとても魅力的な石です
わたし自身オパールの柔らかく不思議な色合いがとても好きで
たくさんの作品を作らせていただいています
オパールの美しさと神秘性を楽しむために
適切なお手入れとお取り扱いに気を付けていただき
永くご愛用いただけますと幸いです
今回も最後までご覧いただきありがとうございました
お気に入りのひとつが見つかり
ご縁をいただけます事を
心より願っております
