2024/03/21 13:00
みなさんこんにちは
いつもご覧いただきありがとうございます
本日はフランスで作られたヴィンテージスフレビーズを紹介させていただきます

中は空洞でとても薄い吹きガラスのビーズは
少し力を入れると、割れてしまうような繊細さ
スフレビーズには長い歴史があり
18世紀半ばには女性がひとつひとつ吹いて作られていたとのこと
フランスでは当時、ドレスや髪飾り、バッグなど
装身具の装飾として使用されていました
オートクチュールのドレスに使用されていた資料も残っており
非常に繊細なスフレビーズ刺繍が施されたドレスを身につけた際は
腰掛けることがなかったそうです
プラスチックが出来た今では、スフレビーズは生産されなくなりました
軽くて壊れにくいものが重宝されるようになったのでしょう

初めてスフレビーズを見た時
『 あ、これだ! 』と感じたのを憶えています
アンティークやヴィンテージのビーズをたくさん扱うお店に行った時
数えきれないほどの商品がある中で
一際目を引いたのがスフレビーズでした
スフレビーズは完璧な美しい丸い形をしておらず
どこか不揃いで、端の始末もバラバラなのです
大人になってから、完璧なきれいな形のものより
人の手の温もりを感じるものを無意識に好きだと感じて選んでいました
スフレビーズはまさにそのもので、心を鷲掴みにされたんです

初めてのスフレビーズはこちら
淡いミントグリーンに心惹かれて選びました
このビーズはガラスの上に染料をまとっている為か
クリアのスフレビーズより強度があります
この世に存在する数が少なくなっているせいか
やはりお手頃とは言えないお値段なので
作業する手は、割ってしまわないように慎重になります

このシリーズはキャッチ部分に
ミントグリーンのスフレビーズと
ミントグリーンのヴィンテージビーズ
オパールを組み合わせています
キャッチ部分にもスフレビーズを使用していますが
塗料の分強度があるので、指で掴む機会の増えるキャッチ部分にも使用することができるのです
オパールの遊色効果は、オレンジや赤など様々な色があるのですが
緑色も含んでいるのでミントグリーンとの一体感が生まれて
清涼感と柔らかさが、お互いを干渉する事なく寄せ合っています

クリアとミントグリーンのスフレビーズしか手にしたことがありませんので
今後ピンクやブルー、マットな質感のもの、パールに見立てたもの、線模様のあるものなど
たくさんのスフレビーズに触れ合いたいと思います
フランスの女性が手仕事で作り出したスフレビーズが時代を越えて
こうして自分の作品の一部となることがひとつの喜びとなっています
私にはオートクチュールのドレスは作ることができないけれど
どなたにとっても身近なものを作ることができたらそれで幸せです
非常に繊細で少し気を遣いながら使用するのは、今の便利な時代とは反しているなぁと思うのですが
そんな少し不便なところがまた愛おしくて、大切に扱おう、焦らず行動しようと思えるのは
今の時代のちょっとした贅沢なのかもしれないですね
今回も最後まで読んでいただき本当にありがとうございました
次回は何を書こうかな
今後ともどうぞよろしくお願いいたします